エリアフランチャイズ契約の特徴

１．エリアフランチャイズ契約とは？

　　エリアフランチャイズ契約とは以下の図の通り、マスターフランチャイザーが
　　特定の地域でエリアフランチャイザーに対し、そのエリア内でエリア内加盟店を
　　募集する権利を与えることを主たる内容とする契約のことです。なお、エリア
　　フランチャイザーは自ら直営店の運営も行うことも多いです。

　　エリアフランチャイザーはマスターフランチャイザーとの間でエリアフランチャイズ
　　契約を締結し、マスターフランチャイザーに代わってそのエリア内において、加盟店と
　　フランチャイズ契約を締結するなどしてそのエリアの開発を実施します。

　　エリアフランチャイズ契約は、例えば日本のフランチャイズチェーンが海外に展開する
　　際に、リスクを減らすために対象国の事情に精通している現地企業と締結するような
　　ケースが考えられます。また、日本国内においてもある地方の出店を計画したフランチャ
　　イズチェーンがその地方の有力企業にエリアフランチャイザーになってもらうってその
　　エリアの出店を委ねる場合にこの形態が使われます。

２．エリアフランチャイズ契約の特徴とは？

　　エリア内において、エリアフランチャイザーはマスターフランチャイザーに代わり
　　エリア内の加盟店を開発すると共に、加盟店に対して経営指導を行います。すなわち
　　エリアフランチャイザーはマスターフランチャイザーの機能を一部分担しています。
　　その点で、エリアフランチャイズ契約はマスターフランチャイザーからエリアフランチャ
　　イザーに対する業務委託とも言えます。

　　また、マスターフランチャイザーはエリアにおけるエリアフランチャイザーの
　　知名度／開発力に期待し、エリアフランチャイザーはマスターフランチャイザーの
　　商品開発力／ブランド集客力に期待します。すなわちエリアフランチャイズ契約とは
　　マスターフランチャイザーとエリアフランチャイザーとの間で締結される業務提携契約
　　ともいうことができます。